損傷図の書き方ver.1.0.1
1 - 視点を作る
ポリラインで長方形の枠を作る
新規で画層を作り、名前をD-TTL-LINEとします。
ポリラインの長方形で枠を作ります(太さや色の指定はありません)。
枠の中に、視点名、径間別一般図、旗上げ、凡例などをいれます。
枠とその枠内の内容を「視点」と呼びます。
タテログでは、視点ごとに旗上げを読みこみます。
▼視点の例:視点名「桁 下」の損傷図をタテログで読みこむ場合
視点名と要素を入れる
視点名、径間別一般図、旗上げ、凡例などを枠の中に入れます。
- 視点名
- 視点名が一行以上の場合は、1つのマルチテキスト内で改行します。
- 横並びで別々のマルチテキストに視点名を書くこともできます。
画層:視点タイトル
マルチテキスト
旗上げテキストよりフォントサイズを大きく設定する
- 旗上げ
画層:指定なし
マルチテキスト
- 視点名と旗上げをポリラインの枠で囲んだものを損傷図として読みこみます。
それ以外の要素はタテログで読みこまないため、自由に配置してください。
3 - 旗上げを書く
マルチテキストで旗上げを書く
部材と損傷内容と「写真-00」を1つのマルチテキストに書きます。
※画層の指定はありません。
- 部材・部材記号
- 要素番号
- 損傷番号・損傷名損傷程度
- 写真-00
マルチテキストの定義幅と定義高さが「0」の場合、引出線と写真ファイル情報がひもづかないことがあります。
マルチテキストの「オブジェクトプロパティ管理」で、文字の定義幅と定義高さが入力されていることをご確認ください。
引出線の注釈で旗上げを書く
MLEADERとQLEADERで描いた引出線のデフォルトの注釈に旗上げを記入します。
※画層の指定はありません。
MLeaderの文字幅と高さを指定してください。
引出線と写真ファイル情報がひもづかないことがあります。
損傷内容
- 1つの旗上げに、複数の部材、複数の損傷を設定できます。
- 要素番号は「,」「〜」で範囲指定ができます。
損傷内容のカスタマイズ
部材 | 1つの旗上げに複数の部材を設定できます。 | 【改行する場合】 縦桁 St0107 床版 Ds0107 ⑳漏水・滞水-e→a[補修済み] 【改行しない場合】 縦桁 St0107 床版 Ds0107 ⑳漏水・滞水-e→a[補修済み] |
要素番号 | カンマ区切り、「~」で範囲指定できます。 | 支承本体 Bh0101~0107,0109 |
損傷 | 1つの旗上げに複数の損傷を設定できます。 | 照明施設(ボルト) Sx0105 ①腐食(小小)-b ⑤防食機能の劣化-e(分類1) ⑤-1防食機能の劣化-eでも可 |
損傷程度 | 損傷程度は右矢印(→)を使い「過年度評価」→「今回評価」の順で記載してください。 ※「→」前後に書かれた損傷程度の変化から損傷の進行度を解析します。 ※損傷図上のテキストの色はタテログでは読みこみません。 出力するDXFのテキストの色は、アップされた損傷図の色になります(タテログで文字色の変更はしません)。 ※新規の損傷の場合は、前回損傷程度は不要です。(例:①腐食-b) | 損傷程度が前回「c」、今回「e」 ⑦剥離・鉄筋露出-c→e |
補足情報 | 長さやサイズなどの、損傷に関する補足情報は損傷程度に続けて書いてください。 ※損傷内容と補足情報は1つのマルチテキスト内に書いてください。 別のマルチテキストになると、情報を読み込めません。 | ⑦剥離・鉄筋露出-c→e〔800x200〕 |
損傷の規模 (大小) | 損傷程度(損傷規模)の順で書いてください。 (損傷規模)-損傷程度の書き方では意図しない内容で読み込まれます。 | ①腐食(小小)ーb→d(大小) ①腐食(小小)ーb→(大小)d の場合「腐食(大小)-d」が今回損傷として読みこまれます。 |
損傷パターン | 損傷パターンの区分番号は、「<パターン>」又は「(パターン)」で記載してください。 (例:<パターン1>、(パターン①)) | ⑪床版ひびわれ-c【L=400】<パターン①> ⑪床版ひびわれ-c【L=400】(パターン1) |
写真-00
旗上げのマルチテキストの最後に「写真-00」と書きます。
タテログで写真番号採番後に損傷図を出力すると、「写真-00」の「00」部分が設定した写真番号に置換されます。
写真ファイル情報
損傷図に撮影した画像のファイル名を記入するとタテログで写真を一括登録できます。
撮影した画像のファイル名を写真番号の右側もしくは、旗上げの右下にファイル名を書きます。
- 文字色ごとに個別のカメラとして読みこみ、紐付けします。
- ファイル名の下4桁の数字を解析します。(ファイル名は全て書いても、下4桁の数字のみでもOK)
引出線
損傷部分を起点に、旗上げ近くまでLEADER、QLEADER、MLEADERで線を引きます。
- 折り曲げ数(頂点数)は3に設定してください。
- 参照線と引出線は同じオブジェクトで書いてください。
まとめ
オブジェクト | 画層名 | プロパティ | |
---|---|---|---|
視点の枠 | D-TTL-LINE | ポリライン | ポリラインの長方形で、枠線をかきます(太さや色の指定なし) |
視点タイトル | 視点タイトル | マルチテキスト | 視点の枠の上部にテキストを配置します。 旗上げテキストよりフォントサイズを大きくしてください。フォントサイズが小さい場合は視点タイトルを読みこめません。 |
損傷内容 | 指定なし | マルチテキスト | 部材と損傷内容と「写真-00」を1つのマルチテキスト内に書きます。
・部材・部材記号
・要素番号
・損傷番号・損傷名損傷程度
・写真-00
(任意)写真ファイル情報を「写真-00」の右にかく
※タテログでDXFを出力する時に、採番した写真番号が記載されます。
※LEADERとQLEADERで描いた引出線の、デフォルトの注釈が読み込み対象となります。 ※上記注釈で入力しない場合は、マルチテキストの定義幅と定義高さが必要となります。数値が0の場合、タテログでは読み込まれません。 |
引き出し線 | 指定なし | 引出線、マルチ引出線 | 損傷部分を起点にして、損傷内容を配置したい箇所まで引出線をひきます。 ※折り曲げ数(頂点数)は3に設定してください。 ※参照線と引出線は同じオブジェクトで書いてください。 |
写真ファイル情報 | 写真番号 | マルチテキスト | 「写真-00」の右に写真ファイル情報を書きます。 |
特記なき損傷 | 特記なき損傷 | マルチテキスト | 損傷内容を記述する。 |